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冠動脈虚血評価

ブログ 2017年10月31日

☆診療部(循環器内科)より☆

当院では2016年より心臓カテーテル検査・治療を行っています。

カテーテル治療は心臓の血管(冠動脈)から下肢血管、透析に使用する内シャントまで幅広く行っています。

冠動脈に関しては診断カテーテル検査を実施し血管狭窄を認めた場合、その狭窄が実際に狭心症の原因となっているかどうかの評価としてiFR(心筋血流予備量比)といわれる機能的評価法を用いています。冠動脈の血管内圧を測定することで狭窄の度合いを評価します。

下の画像の症例では、矢印(→)の部分に狭窄を認めます。

そこで、圧センサーを搭載した細いワイヤーを血管内に持ち込み、狭窄を挟んだ①と②の部分それぞれの血管内圧を測定します。

血管内カテーテル治療を行う指標となるiFR値は0.89以下です。

今回の症例では①でiFR0.97、②でiFR0.84なので狭窄を境に有意な血圧低下を来していると考えられ、症状と関連の深い狭窄と判断しました。

たつの市の循環器疾患を受け入れる病院としてスタッフ一同緊張感を持って日々の業務に取り組んでいます。今後とも宜しくお願い申し上げます。